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予防医学の考え方

2021.08.23

前回のブログでは漢方治療について触れました。(→WEBセミナー 漢方治療

そのブログを書いた日の夜にはオーソモレキュラー医学(栄養医学)のライブ配信を聴きました。

 

美容医療において、美しく健やかな肌を作り維持する方法は一つではなくて

スキンケアも、機械治療も、注入治療も、西洋医学も、東洋医学も、栄養療法も、それぞれに意味がある手段です。

必ず全ての治療が必要というわけではないけれど

できれば色々と組み合わせた方が効果が高まるし

これから生じる老化に対する予防効果も得られます。

 

それは例えるなら・・・雨に対する備えみたいなもの☔

 

雨が降ることが分かっているなら、できれば傘を持って出かけた方がいい。

傘がなければレインコートでもいい。

長靴も履いた方が雨に濡れるリスクは減らせる。

それらを全て身に着けたとしても完璧に濡れないようにすることは不可能だけど

傘だけ、レインコートだけ、というよりは色々組み合わせた方が濡れにくい。

 

(雨に濡れない代わりに、慣れない長靴で転んで怪我をする、なんていう別のリスクは生じるけども)

 

そもそも雨に濡れたら絶対ダメなわけじゃない。

傘もレインコートも長靴も持たずに出かけてもいい。

でも、全身ずぶ濡れになったままいたら、風邪を引きやすいし、こじらせることもある。

雨に濡れた全員が全員、風邪を引くわけじゃないけど

濡れなかった人よりはずぶ濡れになった人の方が風邪は引きやすい。

 

それでも「風邪くらいどうせ治るから平気」と考える人もいるでしょう。

確かにその通り。

だけど風邪を引いたら仕事を休まないといけないかも、家族にうつしてしまうかも。

そういう周りへの影響も含めて考えて、それでもいいと考えるのも自由。

やっぱり風邪引きたくないな、と思うなら

せめて雨が降ると分かっている日は何かしら雨対策グッズ持って出かけた方が安心。

 

それが、予防医学の考え方かな・・・と思います。

 

医学部では、病気になってからの治療法しか習いません。

例えば肥満が様々な病気の原因となることは今や常識なのに

医学部では肥満を予防したり痩せたりする正しい方法については教えてもらえず

病気になってしまってからの治療法ばかりを勉強します。

 

最近になってやっと少しずつ予防医学が重要視されるようになりました。

東洋医学の「未病」という考え方や、オーソモレキュラー医学の「本来持っている体の働きを高める」アプローチは

この予防医学にとって非常に有用な手段だと思います。

 

雨に濡れてしまって、あるいは少ししか雨には濡れなかったけど

たまたま体調が悪くて風邪をひいてしまったら・・・

十分な栄養と睡眠をとっても症状が悪化してこじらせてしまったら・・・

いよいよ西洋医学の出番です。

 

 

新型コロナウイルスについても、同じように考えられるような気がします。

手洗い、マスク、ソーシャルディスタンス。

そしてワクチン、栄養。

色々な対策法がありますが、どれも完璧じゃない。

でも、一つより二つ、二つより三つ、組み合わせた方が予防効果は高まるはず。

どの方法を取り入れるのか、全てを取り入れるのか、はたまた何もやらずに丸腰で挑むのか・・・

それは一人一人が自分で考えるしかありません。

 

私は感染症専門家ではありませんが

「本来持っている体の働き(当然、免疫機能も含まれます)を高める」ための栄養学的知識は少しばかりあります。

美肌治療やアンチエイジング、新型コロナ対策として栄養療法も取り入れておきたいという方に

少しでもお役に立てる情報を、これからもご提供できるように頑張りたいと思います💪🏼

 

 

✏皮膚と栄養について✏

オーソモレキュラー医学の第一人者である溝口先生がインスタライブでお話されました。

@mizoguchi_cl

のアカウントにアーカイブが保存されています。

アトピーや乳児湿疹、おむつかぶれ、シミ、肝斑などの皮膚症状と栄養との関連について詳しく説明されています。

ご興味のある方は、ぜひご覧ください。

 

 

✏新型コロナ対策についての過去ブログ✏

『新型コロナウイルスはビタミンC、D、亜鉛で克服できる』

新型コロナの治療薬として期待される5-ALAサプリ

お子様の感染症対策にビタミンC+D

新型コロナ対策 必須栄養素とミネラル

コロナ感染対策におけるビタミンDの必要性

 

 

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皮膚科専門医 武田りわ

「美肌は人を幸せにする」を理念に、西洋医学を基礎とする美容医療に栄養医学を取り入れ、体の外側と内側からのケアを提案している。肌の老化を治すだけではなく、老けにくい健康な肌作りが得意。皮膚科専門医、オーソモレキュラー・ニュートリションドクター(OND)認定医の資格保有。

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