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いじめ その時親は・・・

2018.08.22

こんにちは。

前回のブログ(→★★★)を読んでくださっている患者様から

息子の宿題を心配してくださったり(^^;

ハワイの旅の雑談に花が咲いたり(*^。^*)

いつもありがとうございます。

ブログを書く励みになります。

 

とりあえず、長男の宿題は・・・

帰寮のために家を出るギリギリまでかかりはしたものの

どうにかこうにか全て終わらせてしまったようです。

 

・・・ところで。

きっかけは長男の宿題のことではあるんですが

今日はちょっと真面目な重たい話を書こうと思います。

『そういう深刻なの求めてない』

という方は、どうぞここで止めておいてくださいませm(__)m

けっこうヘビーです。。。

でも、子育て真っ最中のママ・パパ達に

できれば考えてみて欲しいことだから。。。

美容とも、医療ともまったく関係ありませんが

この場を借りてとりとめもない私見を綴ってみたいと思います。

 

長男が残していた宿題3つ。

読書感想文・人権作文・自由研究。

そのうち、読書感想文と人権作文に書かれていた内容は

 

 

小学校の頃、いじめを受けていた

 

 

という告白でした。

 

小学校3年~4年の頃

暴力ではないものの

名前をいじられたり、変な呼び名をつけられたりして

すごく嫌な思いをしたこと。

親に相談もしたけど

『そんな奴はほっとけ。』

『お前を妬んどるんや。』

『それより勉強。』

と言われるだけだから相談するのをやめたこと。

本気で死ぬことを考えて

キッチンの包丁を持ち出して胸に当てたことがあること。

いじめは、誰もが平等に持っている「自由に生きる権利」を奪うものだということ。

 

 

そんなことが書かれていました。

 

いじめの内容自体は、私にとってまったくの寝耳に水だったわけではありません。

 

元々、家に帰るとモードが切り替わり

漫画やゲーム、レゴやプラモデルに集中するタイプで

学校での話を自分から率先して話すほうではない彼が

「学校で嫌なことを言ってくる友達がいる」

と、私に訴えてきた時は

「もしかしていじめなんじゃないか」

と真剣に対応していたつもりでした。

 

ある日

「死のうと思って包丁を持ち出したことがある」

という告白をされた日は

心臓が止まるほど驚き、焦り、泣きながら彼と話をしました。

 

親は、いつでも我が子がいじめられてないか、気になるものです。

子どもが不必要に辛い、怖い、苦しい思いをさせられるのは

自分が死ぬより辛い。

だから、どんなことがあっても

我が子だけはいじめから守り抜く。

そう思っている親御さんは多いと思います。

もちろん私もその一人でした。

 

『もし、我が子がいじめられたら・・・

私はいつだって矢面に立つ。

学校にも出向くし

相手の親御さんと話もするし

本人が嫌なら学校を休んだって、やめたっていい。』

その考えは長男が小学校に入学した日から1ミリたりともブレたことはありません。

 

だけど、いざ実際に当事者になると

その行動をいつ起こすべきなのか、どのタイミングで動くべきなのか

冷静な判断ができず

呆然と立ち尽くしているという状況でした。

 

ボキャブラリーも少なく、国語力もまだ未熟な子どもは

学校であった出来事や、自分の感情を

冷静に、かつ正確には親に伝えられません。

息子の場合も、主語・述語も時系列もめちゃくちゃな彼の話を整理して

ある程度内容を把握するまで相当な時間を要しました。

そしてその、息子から聞いた話だけで

私が把握した(つもりの)内容が

客観的な事実といえるのかどうか。

曲解、誇張、歪曲の可能性はないのか。

「いじめられてるの?」という直球の質問には

最後まで「いじめられている」という明確な答えはありませんでした。

そんな状況下で親は、どこまで顔を突っ込むべきなのか・・・

『子どもを信じて見守る』ことの限界と難しさを感じました。

 

幼稚園の頃からずっと

先生方からは口を揃えて

『皆に慕われていて、誰とでも仲良くできる優しい子です。』

『ぐいぐい先頭に立って引っ張るリーダータイプではないけど

上手に周りをまとめてくれる子です。』

と言われてきた息子。

本当にそんないじめが行われているんだろうか?

 

友達同士の悪気ない会話である可能性はないんだろうか?

まだ10歳前後の子ども達・・・

幼いが故に、軽い悪ふざけで傷付けあうこともあるでしょう。

それにイチイチ親が反応して出ていくのは

いわゆるモンスターペアレントでは?

 

『死にたい』という言葉の本気度はどれほどなのか?

親の注意を引きたいための言動ではないのか?(そうであって欲しい)

これほど大事に、大事に育ててきた“うちの子に限って”

そんな無謀なことをするはずがない。

 

・・・エンドレスな私の頭の中。

 

私は、私なりの考えに従って

常に息子の意思を第一に尊重したつもりでした。

彼がどうしたいのか、何度も確認したつもりでした。

彼の話はいつでもちゃんと聴いていたつもりでした。

何があろうと私は彼の味方で、何があろうと守ってみせると伝えていたつもりでした。

そして

彼は、学校を休みたいとも、やめたいとも言わなかったし

家では普通に笑顔だったし、部屋にこもることもなかった。

私から先生に、あるいは相手の子やその親に言って欲しいとも言わなかった。

彼が普通に(少なくとも私にはそう見えた)生活している以上、

私も普通に過ごそうとしているうちに

いつの間にか息子がその話題を持ち出すことはなくなり

いじめそのものがなくなったのか・・・

やっぱりそもそも、そんなに深刻なことではなかったのか・・・

状況は分からないけれど

とにかく何らかの形で今回の件は収束したのだと

私の中でいつしか解決済みのハンコが押されていました。

 

だけど・・・

そうではなかったのだと。

今さらながら、彼の読書感想文と人権作文を読んで知りました。

彼のSOSに対し

私たち夫婦は、彼が望んでいた救いの手を差し伸べなかった。

彼の苦しみを軽く受け止めてた。

だから彼は、私たちに助けを求めるのを諦め

私たちに話をするのをやめただけだったのだと。

結果的にそのいじめは長くは続かず

少なくとも5、6年生の学校生活は問題なく楽しめたようですが。

それはたまたまそうなっただけで

大切な我が子のいじめに対して

私たち夫婦はまったくの無力だったのです。

 

以前ブログで触れたように(→★★★

我が家では、夫が受験バカ(ごめん)なので

私はいつでも息子が逃げてこれるように

決してプレッシャーはかけず

聞き役に徹して

彼のそばにいたつもりでした。

私が、彼の一番の理解者だと思っていました。

でもそんなの、ただの思い上がりだった。

逃げ場として、全然役に立ってなかった。

親らしいこと、何もできてなかった。

むしろ、親に分かってもらえないという辛さで

余計に彼を追いつめてしまった可能性すらあります。

 

結局私が外部に対して行動したのは

包丁の話だけは毎年の担任の先生に伝え

『それとなく注意を払っておいて欲しい』

『何か気になることがあれば教えて欲しい』

とお願いしたことくらいでしたが

特に何か連絡をもらったことは一度もありません。

 

おそらく、一般的にいうところの「ひどいいじめ」のレベルではなかったのでしょう。

息子の周りには、いつも誰かしら友達がいたし

物を盗まれたり、暴力を振るわれたわけでもなく

特定の数人の子から

しつこく言葉の嫌がらせを受けた、というレベルだったのだと思います。

だけどいじめは、その内容の大小で決まるものではありません。

受けた本人の心や身体が傷つき、「いじめられた」と感じたのであれば

それはいじめとして対応するべきだと思うのです。

 

当時、息子が決して「いじめられている」と言わなかったのは

自分が「いじめられるような存在」だということを認めたくなかったのかもしれません。

あれから数年が経ち

その間いい先生にも友人関係にも恵まれ

学校生活も受験も走り抜け

そうしたなかでまた自信を取り戻し

自分の過去を冷静に受け入れられるようになったのではないかと。

そして今やっと

自分の口から「いじめを受けていた」と告白できるほどに

その過去を乗り越えられたんじゃないかと。

そんな気がしています。

 

彼の文章は

決して自分の過去を嘆くわけでも

いじめた子を非難するわけでも

親を責めるわけでもなく

(むしろ『今思えば、大事なこと(受験勉強)に集中できるように、
僕の目をいじめからそむけさせようとしてくれていたのかもしれない』なんて前向きに解釈していて・・・
でもそれは絶対に違う。完全に親の力不足です。)

淡々と『いじめはダメだ。人を傷つけちゃダメだ。』ということを語っていて

それが余計に胸を締めつけました。

 

息子が、本気で死ぬつもりだったかどうかは分かりませんが

包丁を手にしたその瞬間、「死にたい」と思うほど苦しかったのは紛れもない事実です。

私は、息子のことをちゃんと見ているつもりだったのに

彼が包丁を手にする前に

たったの一言も私に『ママ、死にたい』と助けを求めてくれなかったのは

私への信頼がなかったから。

それが本当に情けなく悔しい。

 

息子が、あの日、包丁で胸を突き刺すことを

思いとどまってくれてよかった。

今、生きていてくれて本当によかった。

 

今になって私が思うのは

息子のように、決して「いじめられた」という言葉はなくとも

なんらかのSOSを発信しているのであれば

親は全力で守ってあげるべきだということ。

例えそれが杞憂に終わろうと、オーバーアクションだと非難されようと

手遅れになって後悔するよりずっとましです。

「話してくれてありがとう」

「あなたのことは絶対に守るから安心していい」

と、全力で伝えてあげて欲しい。

客観的に何が起きているかはまだ不明確でも

子どもが死にたいほど悩んでいる、学校に行きたくないと思うほど苦しんでいるなら

それは深刻な事態です。

子どもは、親の助けを待っているのです。

 

いじめは特別な子だけがする、されるものではありません。

息子は決して敵をつくる子ではなかったし。

下級生からも慕われるような明るい子でした。

何かで特別に目立つということもなく

争いを好まない、穏やかな、温和な子でした。

そんな息子がいじめられた原因が何だったのか・・・それは今でも分かりません。

 

特別悲惨ないじめじゃなくても

特別弱い子じゃなくても

子どもが自分で命を絶つという悲劇は起こり得るのです。

 

どうかいじめを他人事と思わず

子どものSOSを見逃さないであげてください。

 

最後に・・・

息子の文章はこう続いていました。

 

僕の次は、N君がいじめられるようになった。

もしかしたら、いじめられる側にも原因になるような言動があるのかもしれない。

それでも、いじめはおかしいと思う。

だから僕は、N君に普通に接するようにした。

 

彼は、人の心の痛みが分かる人間に

そして自分の信念に従って行動できる人間に

強く優しく成長してくれているようです。

それが、せめてもの救い。

 

※追記※

入寮時に手渡した手紙で(→★★★

『自分を大切にすること』と書いたのは

実はこの包丁のことが脳裏にあったからなのでした。。。

 

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