コロナ疲れ、コロナ太り、コロナ鬱・・・
コロナにまつわるいろんな変化が取り沙汰されています。
なかでも深刻だと思うのが、コロナDV、コロナ虐待。
どうか悲しい事件が起きないように祈るばかりです。
自粛生活に休校も重なり、子どもと長時間過ごすなかで
親が心理的なストレスを抱え込んでしまうのは・・・
子育て経験者なら、きっと誰しも覚えがあるのでは。
私も子どもが小さかった時は、癇癪がおさまらなかったり、長時間泣き止まなかったりすると
怒鳴ったり、殴り飛ばしたい衝動にかられては、理性でかろうじて感情を抑え込んでいました・・・
コロナ騒動のなかで、自分で思っている以上に不安や恐怖を感じていて、皆さんストレスを抱えています。
この状況では、普段ならどうってことのないことでも腹が立ってしまうのは正常な反応。
子どもにカッとなったり、手を挙げたくなった自分を責めず
そんな時はとりあえず深呼吸や背伸びをしたり、
トイレや隣の部屋に移動したりしてまず感情をやり過ごしてみてください。
衝動的な怒りのピークは６秒だと言われています。
その６秒さえやり過ごせれば
『思わず言ってしまう』『思わずやってしまう』ことを回避できますから。
専門家でもない私にできるアドバイスはその程度しかありませんが・・・
もうひとつだけ。
今でも、子どもに腹が立った時に頭をよぎる光景があります。
その話を。
これも以前ファンファン福岡WEB版のコラムに寄稿したものになります。
もうサイトでは見れないみたいなので、ブログでご紹介します。
『熱性ケイレン』の話
娘が2歳になって間もない、とある日。
朝から元気に走り回っていた娘が、お昼頃から熱発。
夕食後にソファで一緒に休んでいると、
急にグッタリともたれかかってきて・・・
寝たのかと思いつつも、
僅かに手が震えたのが『まさかケイレン…じゃないよね…？』と気になって。
見ると、みるみる間に顔つきが変わり、呼びかけに反応せず目が上転。
大声で娘の名を呼び、頬をはたき、夫に助けを求めたのを覚えています。
夫が救急車を呼ぶ僅かな間に、
呼吸が止まりチアノーゼ…を飛び越して…
一気に顔が土気色に。
脳症とか、突然死とか頭によぎり…
もうパニックでした。
「ダメ－！死なないで！！お願い！！助けて！！」
半狂乱とはこのこと。
熱性ケイレン…当然医学部時代に勉強した知識はあります。
多くは単純性で経過良好、特に治療を必要としない…って。
しかも何の虫の知らせか、
娘が熱を出したことはもう何度もあるのに、なぜかこの日の昼間、
学生時代の小児科の教科書を持ち出してきて
熱性ケイレンの復習までしてたというのに。
夫婦そろって医者のくせに。
我が子の熱性ケイレンを前に、見事な狼狽っぷり。
今でこそ笑い話ですが。
夫は電話口で救急隊に『心肺停止！心肺停止！』と診断を下し、
私は私で救急隊の指示も待たずに人工呼吸始めてました・・・。
救急車の中でも、
下手にサチュレーション（指先にクリップはめて測る酸素飽和度）なんか知ってるので、
数値が下がるたびに
『下がってる！下がってる！酸素は！？』と・・・。
まあ、今思えばかなり厄介な付添だっただろうと思います💦
幸いその後は状態も落ち着き、
夜中には自然と熱も下がり
普段のようなおしゃべりも聞かせてくれるようになりましたが・・・
その夜はとにかく怖くて怖くて。
何度も寝息に耳をすませ、肩やお腹の動きを確認し、額に手をやり・・・
娘の傍から片時も離れられませんでした。
元々気性が激しく癇癪持ちのうえに、当時はイヤイヤ期絶頂だった娘。
その扱いに手を焼き、心底疲れ果てていた私。
口を開けば娘の愚痴。
そんな日々だったように思います。
でも、失いそうになって初めて。
その存在の欠けがえのなさ、
息使いを、体温を感じるという幸せを思い出したんです。
平和ボケ、幸せボケから目覚めた瞬間。
生きてるって、当たり前じゃない。
それ以来、娘が・・・
というか家族が・・・
普通に生きていてくれることに感謝しない日はありません。
親に反抗したり。
生意気な口聞いたり。
嘘泣きしたり。
兄弟喧嘩したり。
いろいろあるけど、それも生きているからこそ。
そう思うとね。
ちょっと優しく・・・なれる気がしませんか？
暇さえあれば、すぐにテレビ・ゲーム・YouTubeに夢中になって
毎日のように夫に怒られてるけど。
でも今朝も元気に『おはよう』って声を交わして朝食を食べた。
くだらないダジャレを言い合って大笑いした。
それで・・・十分な気がするんです。
長い長い自粛＆休校生活で、子供の相手にちょっぴり疲れたパパやママが
ほんの少し優しく温かい気持ちになれるきっかけになれば嬉しいな、と思います。
いつものようには休日のお出かけはできないけど
家族で引きこもる２０２０年の春は一度きり。
大切な人との時間を、大切に過ごしてください。
明石家さんまさんの言葉を借りると。
「生きてるだけで丸儲け」
これ、私の座右の銘と言ってもいい。
「生きていてさえくれればいい」
本当に、日々そう思って過ごしています。
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