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記憶に残るジェネシス治療

今日は、個人的にとっても嬉しかった患者様のご紹介です

ブログへの掲載をご快諾いただき、ありがとうございます。

この方は、1年半ほど前から顔の赤みが出現して

他院皮膚科で治療を受けたものの改善せず

『もうつける薬がない。』

と、半ば匙を投げられた・・・と。

ダメ元で当院を受診され、これでダメなら諦めるつもりだ・・・と。

お話をうかがうまでもなく、

診察室に入ってこられた瞬間に、

尋常ではない顔全体の赤み、凹凸が目に飛び込んできました。

永吉ビフォー2000 コントラスト

写真だと症状の激しさが伝わりにくいんですが

毛穴の一つ一つがかなり強く赤みを帯び、

肌全体がボコボコと波打ったような凹凸を呈していました。

非常に診断に苦しみましたが、

しいて言えば『酒さ』という、赤ら顔を来す皮膚疾患ではないか、と判断しました。

ただ、毛細血管の拡張や

ご本人が自覚する火照り感は乏しく、

肌の凹凸も、『酒さ性ざ瘡』でみられるような毛穴に一致した丘疹ではなく、

正直、今でも『酒さ』だと断言はできません。

似たような症状を来す『酒さ様皮膚炎』の原因であるステロイド剤の使用歴もありません。

何より皮膚科の先輩ドクターが色々と治療をしても難治・・・

という前情報に、

『ありふれた病態ではないのかも。』

という先入観を持ってしまって、冷静な診断に至らなかった可能性はあります。

ご本人には、当てずっぽうなギャンブル的治療ではなく、

皮膚生検で診断を確定するか、

もしくは大学病院をご紹介するか、

をおススメしましたが、

「診断」ではなく「治療」をとにかく試したい、とのこと。

保険治療はひととおり試されていたので、自費診療のなかでの選択。

『酒さ』であれば、ライムライトかジェネシスを試す価値はあるけれど、

そもそも『酒さ』ではない可能性もあることも納得していただいたうえで、

毛穴の縮小、赤みの軽減、凹凸の改善を期待して

ジェネシスを試してみることにしました。

初回のトライアルで変化がみられたので、

その後3回照射した経過の写真がこちらです。

↓ ↓ ↓

永吉正面比較 コントラスト

変化が分かりやすいように、拡大写真の比較です。

毛穴一つ一つの赤み、肌全体の凹凸の改善が著明です。

まだ完全ではありませんが、ご本人には

『薄くお化粧するだけで外に出られるようになった。』

と、とても喜んでいただけました。

看護師の手があいておらず、私が施術に入った際には

劇的に症状が軽減したお肌に触れながら、

安堵と喜びで目頭が熱くなりました

あくまで今回は、結果オーライだっただけで、

本来はやはり、きちんと診断してから治療にすすむべきです。

私自身の診断力の未熟さを痛感した症例でもあります。

反省すべき点はたくさんありますが、

初診時に、本当に深刻に思いつめてらっしゃった患者様に笑顔が戻ったことは、

素直に嬉しく、医者冥利に尽きます。

皮膚は目に見える臓器だけに、

皮膚の病気やトラブルがご本人に与える精神的苦痛は

想像以上に大きいものです。

特にそれがお顔であれば、人目も気になりますし、

完全に隠すことも不可能ですから。

この方が日々、どんな思いで過ごされていたのか・・・

考えるだけで胸が締めつけられます。

医療は、人の身体の不調・不具合をただ治すのではなく、

その治療を通して、その人の心を軽くし、幸せにしてこそ価値のあるもの。

医者は、その重責を担っているんだということを忘れず、

タケスポ皮膚科を選んでくださった方々との

せっかくのご縁を裏切ることのないよう、

謙虚に、真摯に、誠実に

皆様の笑顔につながる診療に努めていきたいと思います。

珍しくボケ・ツッコミもオチもないブログでしたが・・・

最後までお読みいただき、ありがとうございます

チャオ