私の診療をみて、時々スタッフや友人から驚かれることがあります。
(スタッフは、さすがに今は慣れっこですが)
それは、なんでも素手で診療すること。
基本的に、病院は感染症にとてもナーバスな機関なので、
確かに他科では手袋着用が当たり前なのかもしれませんね。
でも、皮膚科は違います。
研修医の頃、病棟当番の数名の医者で、
入院患者さん全員の患部の処置、洗浄、包帯交換などをしていました。
大学病院だと、全身の皮膚がいわゆる『ただれた』状態の方も少なくないので、
全身の包帯を外して、診察をして、洗ったり、必要な薬を塗ったりするわけで、
その都度両手がベタベタになるし、
次の患者さんの治療前に手を洗っても、そのベタつきが完全に取れなかったりで、
手袋をはめた方が『作業』としては効率が良かったと思います。
でも、ある先輩ドクターの言葉がとても胸に響きました。
その言葉は
『俺たちは皮膚科医だ。
皮膚科医は症状を目で見て、手で触って、病態と病状を診察するのが仕事。
手袋なんかしたら、それができなくなる。』
というもの。
それ以来、今でも、『診察は素手で。』が私の信条になっています。
実際、皮膚疾患の診断では、血液検査や画像検査所見より問診・視診・触診がモノを言います。
一言で紅斑(赤い斑点)と言っても、
発症部位はどこ?
分布・配列はランダム?数珠状?環状?
大きさは小豆大?クルミ大?手拳大?
熱感は?
硬さは?
浮腫性?角化性?
・・・と、視診・触診から得られる豊富な情報をもとに診断に至るわけです。
だから、決して手袋着用を忘れてるとか、面倒だとかではなく(笑)
『敢えて』素手で触ることを意識しています。
感染のリスクを心配される方もいますが、
触ってすぐにうつる・・・という疾患は、実はほとんどありませんし、
診察毎に手を洗うので、むしろ手はいつも清潔ですから、
私から患者様へ何かを感染させる、という可能性もほぼゼロかと。
もちろん、血液や体液を伴う患部には直接触りませんし、
なんらかの処置、注射や注入といった治療の際は手袋をします。
なかには、『先生、(患部が)汚くて申し訳ないから触らないで~。』なんて仰る方もいらっしゃいますが。
いえいえ、むしろ触らせてください
それと・・・
広範囲に感染・壊死を起こしてドロドロに溶けた背中や太ももに手を突っ込んだり、
大人の顔が入るほどえぐれた褥瘡(床ずれ)を洗浄したり、等々、
皮膚科って意外と激烈な病変部を診る機会が多い科なので、
患者様の患部が少々ジュクジュクしていようが、
ドロドロに膿んでいようが、
ブヨブヨに腫れていようが、
それはまったく平気です。
病気になってしまったのは、皆さんが悪いわけでも、恥ずかしいわけでもないので、
遠慮なく患部をおみせくださいね
逆に、素手で触られることに抵抗がある方も、
遠慮なくお申し出くださいませ
大変恐縮ながら・・・
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